医師国試

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悪性高熱症のまとめ

悪性高熱症は悪性高熱症にかかりやすい人がなる病気   概念悪性高熱症(MH;malignant hyperhermia)の病因は、骨格筋の筋小胞体のリアノジン受容体や電位依存性Caチャネルの変異によるカルシウム代謝異常で、揮発性吸入麻酔薬や...
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麻酔科 練習問題③ 解説

  誤りを選べ 本邦ではセボフルランが最も使用されている10年前という古い論文で恐縮だが、上記リンクにセボフルランが使用しやすい理由が書かれてある。抜粋すると麻酔の導入と覚醒が迅速で、麻酔深度の調節が容易である循環抑制作用が少ない自発呼吸下...
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麻酔科 練習問題② 解説

誤りを選べ問題①の方はアプリが復旧次第投稿します  肥満は麻酔の導入が早く、覚醒は遅い肥満は機能的残気量が減少するので導入は早くなる。しかし、脂肪組織に吸入麻酔が残るため、覚醒は遅い。 新生児の脊髄くも膜下麻酔はL2より尾側で行うこれが誤り...
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パラコートに酸素禁忌な理由

 パラコートとは除草剤の成分。パラコートは細胞内に入るとNADPHなどの還元物質から電子を奪い、パラコートラジカルとなる。ラジカルが参加されて元のパラコートに戻る際に活性酸素を発生させ、細胞内の核やタンパクを傷害させる。 パラコートはNAD...
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有効な拮抗薬・解毒薬がある中毒まとめ

とりあえず置いときますまだ追記するかも CO中毒・・・酸素 ➡︎ 高圧酸素療法  (高圧酸素療法を行う疾患:CO中毒、ガス壊疽、潜水病、網膜動脈閉塞症)シアン(青酸)中毒・・・亜硝酸アミル、チオ硫酸ナトリウム麻薬・・・ナロキソンメタノール・...
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フェンタニルとレミフェンタニルの違い

フェンタニルレミフェンタニルと薬理学的特徴は類似しており、鎮痛効果も同等である。非アルカロイド系の麻薬。鎮痛作用はモルヒネの200倍と言われる。20~40分持続する。モルヒネと違いヒスタミン遊離作用はない。低血圧は起こしにくい。副作用として...
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小腸腫瘍まとめ

小腸腫瘍とは全消化管腫瘍の5%ほど。従来の内視鏡では検査が困難であったが、2000年以降カプセル内視鏡、ダブルバルーン内視鏡という新たな小腸内視鏡検査法が開発され、小腸腫瘍は発見される機会が増えている。 小腸腫瘍は日本では以下の3つが主たる...
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Wilson病に亜鉛製剤が効く機序

 Wilson病についての簡単な内容は以下参照。misoramenn.hatenablog.com wilson病に対する治療は銅キレート剤(D-ペニシラミン、トリエンチン)亜鉛製剤に大別される。 亜鉛製剤について取り上げる。 亜鉛の作用機...
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肝臓の良性腫瘍まとめ

 肝血管腫限局性結節性過形成肝細胞腺腫  肝血管腫概念肝良性腫瘍の80%以上を占める。一般的に単発性であるが10%程度は多発性に見られる。肉眼的には境界鮮明な暗赤色腫瘤で割面は円形、蜂巣状の血管腔を示す。大多数は無症状で偶然発見される。巨大...
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H.pylori除菌がGERDの原因となる理由

 GERD(胃食道逆流症)は、胃内容物が食堂や口腔内に逆流することで、胸焼けや呑酸などの症状を呈する病態である。内視鏡検査で粘膜症状を認めるびらん性GERDと粘膜症状が見られない非びらん性GERD(NERD)に分類される。 GERDの発症要...