医師国試

アルコール性肝障害でASTが優位に上昇する理由

アルコール(Sake)なのでAST上昇、と覚えてしまってもいいですが・・・。  アルコールの代謝をまず復習しましょう(びょうみえ)アルコールは種々の酵素によりアセトアルデヒドに変換されたのち、無害な酢酸へと形を変え、最終的に水と二酸化炭素に...
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急性肝炎のASTとALTの経過の違い

 急性肝炎はALT優位と国試の過去問的にはならいます ASTとALTは以下のような特徴があります量はASTがALTの2倍ありますが、半減期はALTの方がASTの2倍以上あります  またASTとALTは以下のように分布しています  この状況で...
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ASTとALTについて

 ASTとALTはどういったときに上昇するのでしょうか  まずそもそも、肝小葉というのは以下の図のようになってます中心静脈に向かってグリソン鞘の肝動脈と門脈から血流が流れます   さらに肝小葉には以下のようにASTとALTが分布していますA...
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PUVAを使用する皮膚疾患の最悪の覚え方(ゴロ)

点取れればいいわけですよ!国試ってやつはね!! PUVAは光感作物質であるPsoralen(ソラレン)を内服または外用後にUVA(320nm ~ 380nm)を行なうことである紫外線をあてるわけなので、眼を保護する必要がある その適応は以下...
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非選択的COX阻害薬と選択的COX阻害薬について

COX自身の説明は不要ですね COX-1とCOX-2の違いから軽く説明します  こんな感じですなので炎症を抑えるにはCOX-2を選択的に抑えればいい気がします 非選択的OCX阻害薬と選択的COX阻害薬の違いについて以下の図です  非選択的C...
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アスピリン喘息はNSAIDsのアレルギーか?

喘息とはわけが違うんですね アスピリン喘息は、アスピリンをはじめとしたCOX-1阻害を持つNSAIDsを投与した際に生じる喘息のこと成人喘息の5~10%をしめ、ほとんどが中年の女性である だいたいの患者は慢性的にCOX-2の機能が低下してお...
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IGRAについて

結核では陽性だけど、非結核では陰性だよ IGRAは結核の検査として知られていますが、その実態は接触者検診で用いられるものです 外来で「風邪ひいた、ごほごほ、咳が続くんですよね」というような患者には、結核の診断リズムで 結核は十分知られていま...
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Wilson病とMenkes病

銅の代謝吸収異常の疾患です  正常の銅の代謝吸収 そーですね、ATP7AとATP7BですねどっちがWilsonでどっちがMenkesかなんてのは覚えてくださいね Cuは吸収されたら肝臓内でセルロプラスミン(Cp)と結合して(以下Cu-Cp)...
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胞状奇胎の分類と診断と管理と治療

慣れないとわかりにくい胞状奇胎について   胞状奇胎の定義胞状奇胎というのは簡単にいうと →  「妊娠した!」と思ったら「胞状奇胎でした・・・」ということ正確にいうと →    栄養膜細胞の増殖などにより、絨毛が水腫状になったものです 絨毛...
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SSSSで口腔内病変が発生しない理由(天疱瘡も含めて)

デスモソームの話です。デスモソームは表皮の細胞間橋であるタンパクですね。上図のようにデスモグレインは(国試的に必要なものとして)Dsg1とDsg3があります。これらへの自己抗体が天疱瘡を引き起こします。  この記事の内容です。粘膜優位型の尋...