コールは満期日までに権利行使価格で株式を買う権利である。
コールの取引には「コールの買い」と「コールの売り」が存在している。
さらに、それぞれに対して、「満期日までに権利行使する(される)場合」と「満期日までに反対売買する場合」が存在する。
➡︎満期日までに権利行使する(される)場合
➡︎満期日までに反対売買する場合
コールの売り
➡︎満期日までに権利行使する(される)場合
➡︎満期日までに反対売買する場合
上記4つのパターンを見ていこう
コールの買いについて ー満期日までに権利行使する場合ー
A社の株価を100ドルとする。
今後、値上がりすると予想して、権利行使価格が105ドルのコールを1単位(100株)購入したとする。
「105ドルのコール」という権利を買う際には、そのチケット代=プレミアムを支払わなければならない。ここではプレミアムを2ドルと仮定する。
株価が権利行使価格を超えて120ドルに値上がりした場合
株価が120ドルに値上がりした場合を想定する。
この際に購入した権利行使価格105ドルのコールの権利を行使=exerciseすれば、今現在120ドルの株価のA社の株を105ドルで購入することができる。
実際は120ドルのものを105ドルで購入できているわけだから、直ちに市場で反対売買すれば
(120-105)×100株=1,500ドル
の利益が生じると考えることができる。
しかし、その権利を買うために2ドルのプレミアムを支払ったことを忘れてはいけない。
上記の例では、コールを1単位(100株)を買っているので
2ドル×100株=200ドル
の経費が掛かっている。
したがって通算で1,500-200=1,300ドルの利益となる。
もちろん105ドルで購入したA社の株式は反対売買せず、そのままHoldしても良い(各人の投資判断)。
=(120-105-2)×100
=1,300ドル
株価が権利行使価格まで上がらず90ドルに値下がりした場合
株価が90ドルに値下がりした場合を想定する。
この際に購入した権利行使価格105ドルのコールは権利行使する必要がない。
なぜなら、市場で90ドルで購入できるものを、わざわざ105ドルで買う必要がないからである。
このように、オプションは、その名の通り必ずしもその権利を行使する必要はない。これがオプションの最大の特徴とも言える。
この場合の損失は、コールを買ったときに対価として支払った200ドル(=2ドル×100株)に限定される。
=2×100=200ドル
コールの買いについて ー満期日までに反対売買する場合ー
オプションの売買には満期日までにオプション自体を反対売買する方法もある。
オプションのチケット代=プレミアムはさまざまな条件で上がったり、下がったりする。
2ドルで購入したオプションのプレミアムが、ある日には4ドルになったり、1ドルになったりする。
通常の場合、コールにおいては、株式の上昇と一致してプレミアムの値段も上がる。逆に、株式の下落と一致してプレミアムの値段も下がる。
そのプレミアムの値段の上がり下がりで利益を獲得することも可能である。
2ドルのプレミアムが1ドルになった場合➡︎1ドルの損失
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