プットは満期日までに権利行使価格で株式を売る権利である。
プットの取引には「プットの買い」と「プットの売り」が存在している。
さらに、コールの場合と同様に、それぞれに対して、「満期日までに権利行使する(される)場合」と「満期日までに反対売買する場合」が存在する。
➡︎満期日までに権利行使する(される)場合
➡︎満期日までに反対売買する場合
プットの売り
➡︎満期日までに権利行使する(される)場合
➡︎満期日までに反対売買する場合
上記4つのパターンを見ていこう
プットの買いについて ー満期日までに権利行使する場合ー
A社の株価を100ドルとする。
今後、値下がりすると予想して、権利行使価格が90ドルのプットを1単位(100株)購入したとする。
「90ドルのプット」という権利を買う際には、そのチケット代=プレミアムを支払わなければならない。ここではプレミアムを2ドルと仮定する。
株価が権利行使価格を割って80ドルに値下がりした場合
株価が80ドルに値下がりした場合を想定する。
この際に購入した権利行使価格90ドルのプットの権利を行使=exerciseすれば、今現在80ドルの株価のA社の株を90ドルという高い値段で売るすることができる。
実際には80ドルのものを90ドルで売却できているわけだから、直ちに市場で反対売買すれば
(90-80)×100株=1,000ドル
の利益が生じると考えることができる。
しかし、その権利を買うために2ドルのプレミアムを支払ったことを忘れてはいけない。
上記の例では、プットを1単位(100株)を買っているので
2ドル×100株=200ドル
の経費が掛かっている。
したがって通算で1,000-200=800ドルの利益となる。
もちろん90ドルで売却したA社の株式は反対売買せず、そのままショートポジションをHoldしても良い(各人の投資判断)。
=(90-80-2)×100
=800ドル
株価が権利行使価格まで下がらず100ドルにままの場合
株価が100ドルでとどまった場合を想定する。
この際に購入した権利行使価格80ドルのプットは権利行使する必要がない。
なぜなら、市場で100ドルで売却できるものを、わざわざ90ドルで売る必要がないからである。
このように、オプションは、その名の通り必ずしもその権利を行使する必要はない。これがオプションの最大の特徴とも言える(コールと同様)。
この場合の損失は、プットを買ったときに対価として支払った200ドル(=2ドル×100株)に限定される。
=2×100=200ドル
プットの買いについて ー満期日までに反対売買する場合ー
オプションの売買には満期日までにオプション自体を反対売買する方法もある。
オプションのチケット代=プレミアムはさまざまな条件で上がったり、下がったりする。
2ドルで購入したオプションのプレミアムが、ある日には4ドルになったり、1ドルになったりする。
通常の場合、プットにおいては、株式の上昇と一致してプレミアムの値段も下がる。逆に、株式の下落と一致してプレミアムの値段も上がる。
そのプレミアムの値段の上がり下がりで利益を獲得することも可能である。
2ドルのプレミアムが1ドルになった場合➡︎1ドルの損失
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