アルコール性がASTなのでその逆と覚えても良いですが・・・
非アルコール性肝障害では、健常人に比べて栄養が豊富な血流がながれます
そのため、門脈域付近の肝細胞は大量の栄養をうけることになり、細胞一つ一つの仕事量はふえます
その状況が慢性的に続くため、以下に示すような細胞障害の機序が働き、門脈域付近の肝細胞がダメージを受けるのです
最近はこのtwo hit theoryのみならず種々の要因でNAFLDが発生するmaultipe parallel hits theoryが提唱されている
話はそれましたが
以上のことから門脈域が障害を受けるため
非アルコール性肝障害ではALTが優位に上昇します
肝細胞のAST、ALTのそれぞれの性質は以下の記事を参照してください
もちろん障害が進行して肝硬変にまで至ればAST優位なものとなります
NASHがAST優位と言われるのはその辺りが理由なのかもしれません
詳細は以下NAFLD/NASHガイドラインを参照に
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