医師国試

医師国試

見ればわかる肝移植の適応

肝移植はやばい病気 肝疾患でやばい病気といえば「劇症肝炎」!あと「やばい」の「ば」から「Budd-Chiari症候群」を思い出す! Budd-Chiariには、様々な疾患の名前が隠れている!PBC、PSC、HCC、Wilson病Wilson...
医師国試

心房細動にいつ除細動を行うか

心房細動(以下AF)は心房由来の高頻度で無秩序な電気的興奮によりP波が消失する心房から心室への伝導が不規則になることからリズムが不規則になる状態のことをいう。 AFに対する治療方針は以下の3つが原則である抗凝固療法(CHADS2スコアで決め...
医師国試

絨毛膜羊膜炎(CAM)の病態とその管理について

 絨毛膜羊膜炎(以下CAM)は、以下の図のように細菌による感染が上行性に進行し、それに伴い炎症反応も上行性に波及する。炎症がある程度進行すると頸菅熟化前期破水早発陣痛が生じ、急速に早産に至る。   CAMの分類CAMは、不顕性と顕性CAMに...
医師国試

重症筋無力症の胸腺切除の適応(メモ)

胸腺腫を合併しているMGは切除の絶対適応。非胸腺腫MGでは胸腺摘除は十分な根拠なし。胸腺摘除が有効な因子として、胸腺過形成・異所性胸腺組織なし・発症から摘除までの期間が短い・若年者であること。MuSK抗体陽性には有効性あるとは言えない。  
医師国試

MuSK抗体陽性の重症筋無力症のまとめ

重症筋無力症は神経筋接合部において、アセチルコリン受容体(AChR)に対する自己抗体が存在するため、神経筋伝達障害が見られる自己免疫疾患である。 しかしMG患者のうち15%程度はAChR抗体が陰性で、そのうちの一部がMuSK抗体陽性である。...
医師国試

循環器③ 問題解説

これは不適切な問題かもしれない 答えは④「ARではⅣ音を聴取する」です   ①MSではⅠ音が減弱する誤り。MSではⅠ音は増強する。Ⅰ音は「心室収縮力の増大、M・T弁の狭窄(石灰化など)」で増大「心室収縮力の低下、M・T弁の閉鎖不全」で減弱こ...
問題解説

循環器② 解説

20代の女性。主訴は突然の動悸。気管支喘息で治療中。意識清明、脈拍・血圧共に正常。心電図を示す。対応として適切でないものを選べ。答えは③の「ATP投与」です   まず、訂正ですが「脈拍・血圧共に正常」なわけないですね、脈拍は 148/分 で...
医師国試

循環器① 解説

正しいものを選べ 正解は①「ARでは狭心症の症状がありうる」 ARでは狭心症の症状がありうる正解。ARでは拡張期血圧が低下する(逆流により)。すると冠動脈に流れるはずの血流が心臓内に戻ってしまい、冠血流量が低下する。したがって狭心症の症状が...
医師国試

3音の聞こえる心疾患の覚え方とその機序

 3音は、拡張早期に僧房弁が開き、左心房から左心室に血液が流れ、心室壁を振動させて生じると音のこと。つまり、心室の拡張期の容量負荷の増大を示している。一方、4音というのは拡張後期に心房が「えいやっ」と血液を心室に流す時に生じる音であり、心室...
医師国試

悪性高熱症でチアノーゼになる理由

悪性高熱症のまとめはこちらmisoramenn.hatenablog.com 悪性高熱症では骨格筋細胞が崩壊してカリウムやCK、ミオグロビンが放出した。 ミオグロビンはヘモグロビンと同様に酸素と結合する。しかし、ミオグロビンはヘモグロビンと...