iDeCoを研修医にお勧めできない理由

ここでは個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)が、なぜ研修医にお勧めできないか解説していきます。

iDeCoの他に確定拠出型年金には企業型DCというものもあります。実質は同じですので、企業型DCを導入の検討をされている方もこちらをご覧ください。

 

また私は「経済的自立を目指す」という目的のもと、人生を歩んでいます。

このブログの記事内容も、往々にしてその目的にブレが生じないような内容になっていることをご了承ください。

 

 

 

 

 

結論

iDeCoは高給取りや蓄財している人にとっては本来の目的を果たしにくく、若い頃にはもっと他に効率よく使うべき道があるから

 

 

 

iDeCoとは

簡単にいうと「iDeCoは年金の3階建てに相当するもの」と表現できます。

年金というのは下の図に示すように3階建てになっています。

f:id:misoramenn:20200503161144j:image

我々研修医は労働者であり、2号被保険者となりますから、国民年金+厚生年金の2階建て構造で年金を支払っています。

「あれ?厚生年金は払ってるけど国民年金払ってないよ?」と心配に思われる方もおられると思いますが、厚生年金が国民年金分もカバーしており、厚生年金を払っている時点で国民年金も支払っていることになりますので安心してください。

つまりiDeCoに加入するという真の目的は、「将来もらえる年金を今から積み立てておく」ということになります。

 

 

★目的を立てる意味(余談)

お金を考えるときは「この行動の目的が何か?」ということを常に考える必要があります。

投資活動において最も重要なことは、目先の相場変化で行動にブレがないということが、無駄な手数料を取られないことに繋がり、結果として最も最大のリターンを得られることが証明されているからです。

 

 

iDeCoのメリット

iDeCoのメリットは大きく2つあると考えます。

  1. 将来もらえる年金をほぼ強制的に積立できること
  2. 掛け金は全額控除されること

 

おそらくほとんどの方が2の方を大きくメリットとして捉えられているように思います。

確かにこれは明らかに重要なメリットだと考えます。

 

一般的にお金を増やす公式は

収入>支出

で示されます。

 

収入を増やし、支出を減らす ことがお金を増やす唯一であり根源的な方法です。

iDeCoは掛け金が全額控除されます。

そのため課税所得が減額されるため、「支出を減らす」効果があります。

 

我々研修医は勤務医であり、事業者に対する労働者です。

労働者は、なぜか「支出を減らす控除の枠組み」が少ないです。しかし事業者は控除を多く作れます。そういうルールです。

そして国は、国の売り上げとして重要な部分である税金を、労働者からできるだけ、あまり気づかれないように取れる仕組みになっています。

そのため我々労働者は、「控除の枠組み」を1つでも多く作る必要があります。

iDeCoのメリットはその「控除の枠組み」の1つを増やせることができるのが、重要なポイントだと考えます。

 

 

iDeCoのデメリット

iDeCoのデメリットは大きく2つあると考えます。

  1. 手元に残るお金が少なくなる
  2. 年金のルールは変わり続ける

 

手元に残るお金が少なくなる」ということを皆さんはどう考えますでしょうか?

手元に残らなくなることで、「強制的に老後への貯蓄ができる」というのはメリットでもあります。

しかし、将来(もはや現段階で?)高給取りになる医師の我々が、老後への貯蓄をそこまで考える必要があるのでしょうか?

 

もちろん考えないわけにはいきません。

資産形成を人生の第1に考え、20代で現金1000万円の貯蓄を我々は目指すべきであり、それを目標に行動しているはずです。(以下記事参照) 

misoramenn.hatenablog.com

しかし、iDeCoはあくまで年金です。

年金はもうすでに厚生年金を払っているじゃないですか。

確かに将来もらえる年金額は多くはないでしょう。現時点で毎月20万程度支給されるとされています。

 それに年金のシステムは変わりつつあります。(デメリット2)

本当にもらえるかどうかは、もらえるときにならないとわかりません。

それに期待するくらいなら、我々医師は若い時から「経済的自立」を目指すため、「収入の柱」を複数作るように努力することが、もっと重要なポイントであると私は考えます。

 

 

 

結局iDeCoは

将来的に得られる追加の年金と、年末調整の控除を考えた時、確かに理論的には金銭的に有利になります。

しかし、

  • 今現時点で自由に使えるお金が減ること
  • 60歳まで引き出せないこと
  • 事業主になった方がより効果的な控除が存在すること

を考えた時、果たして今多くない給与をiDeCoに注ぐべきかどうかは疑問が残ります

 

そして若い時代には若いときにしかできないことがあり、

そういった部分にお金を使うべきです。

またそれと同時に、

「経済的自立」を果たすための「収入の柱」を作る努力にお金を使った方が、

将来的なリターンは大きいのでは?と私は考えます。

 

 

またiDeCoの本来の目的は

将来もらえる年金を今から積み立てておく」

ことでした。

我々はすでに厚生年金を支払っています。

それに我々は高給取りです。

将来の年金なんてあてにせず、自分たちで経済的自立を果たしましょう!

 

 

iDeCoよりもやるべきこと

はっきり言って、積立NISAです。(積立NISAの詳しい内容はまた

記事書きます。)

積立NISAは投資の基礎の勉強になります。

これこそ、「経済的自立」のための「資産収入」の基礎となり、またそこから大きく資産を増やすためのステップとなります。

iDeCoは結局ほったらかし(無能な)年金です。

投資を学ばなければ「経済的自立」は果たせません。

その良い第一歩を、金融庁は「課税所得0」として用意してくれています。

このような優遇措置を使わない手はありません。

早速証券会社を開いきましょう。

初心者は楽天かSBI以外で開いてはいけません。

またこれに関する記事は書きます。

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました