医学部3〜4年生で受験するであろうCBTで正答率90%を超える方法(正確には超えた方法)をお伝えします。
CBTで高得点をマークする意義などは知りません。若干マッチングで有利になることがあるかもしれませんが、大半はただの自己満足であろうと思われます。
私は現在医学部を卒業し研修医として働いています。
4年生の時に受験したCBTで93.1%をマークしました。
私はいわゆる「真面目な学生」ではありませんでした。
講義は出席しないと試験が受けられないため仕方なく出席し、出席カードが配られたら早々に講義室を出て、食堂などでスマホゲームしたり家に帰ってだらだら惰眠を貪る学生でした。
6年間この生活が続き、もっと生産的なことをしておけばなあと後悔してます。
私がそんな学生であることを念頭におき、以下をご覧ください。
低学年の頃からきちんと勉強していた
この場合の「きちんと」というのは、「予習をし、講義を聞いてしっかりノートをとって、その日のうちに復習する」というようないわゆる「真面目な学生」という意味合いではありません。
「過去問ベースではなく、しっかり教科書を読み込み、人に説明できるようになる」という意味合いです。
私は毎日授業には出ていましたが、それは出席しないと試験を受けられないためであり、この6年間ほとんど講義は聞いていませんでした。
しかし、試験前の2週間ほどは教科書を読み込み、講義プリントを全暗記し、過去問に出た範囲以外の周辺知識を含めて、人に何も見ず説明できるくらい頭に入れていきました。
低学年の時にこのようにきちんとした勉強を積み重ね、さらにノートを作って見直せるようにしておいたことが、CBTにつながったと確信しております。
その場しのぎの勉強しかしてない人は、どこかでつまづき、最悪留年するといったケースをよく見かけます。
気合いを入れて勉強した
精神論のように聞こえますが、医学の勉強は精神論で片付きます。医学は全て、知識と経験で成り立ちます。ことに試験では知識しか要求されません。
未知の情報を覚えるのは身体に負担がかかります。勉強は一種のスポーツです。
1年間かけて勉強しても、一瞬の試験で吐き出せるのはせいぜい直近の2ヶ月程度の知識です(国試でもそう)。
その2ヶ月間、どれだけ気合いを入れて勉強したかで成績は変わります。
もちろん2ヶ月で知識0から9割をとることは不可能です。長い時間をかけて下地を作る必要があります。
その下地を、CBT半年前にはある程度作っておきましょう。国試対策のビデオ講座を1周する程度で構いません。まあしなくても「病気がみえる」を通読するくらいでも十分だと思われます。
私は「病気がみえる」を通読する補助として「Q-assist」(当時は無料だった)を利用していました。
余談ですが、Qアシの無料時代のマイナーはDr.盛永ではなく、謎の人物(顔出ししてない)によるレビューブックの通読であり、意味不明ながら楽しかったのを覚えています。
結局良い方法論など存在しない
(医学部の受験を突破してきた人たちですから、勉強法など特に心配ないと思いますが)
何をベースに勉強するか、どんな参考書を読むか、効率の良い方法はあるのか・・・
巷には勉強方法論を説いた本やyoutubeなどにそれらしき動画が掃いて捨てるほど溢れておりますが、どんな方法をとったとしても、結局地道にトライアンドエラーを繰り返して知識を覚えるしかないと思ってます。
勉強は理論や計画ではなく、「実際・実行」です。
勉強は系統立てられたピラミッドのような知識形態を、論理的に頭に入れる「作業」です。
医学部の試験はかなりのプレッシャーがかかる特殊なものだと思います。苦しみながらも勉強して、自分なりの勉強の仕方を身につけることが最も効率良い方法だと感じます。
予備校が氾濫しているが・・・
どこの予備校でも問題ないです。
私はDr.清澤が面白かったのでQ-assistにしました。
medu4はiPadなどを駆使するとかなり効率良く見えました。
MECはCBTでどのように活用するのかわかりませんが、国試直前期では良い精神安定剤になるだろうと思います。
TECOMは優秀な友人がとっており、病態に重きを置いた秀逸な講義を展開していたのが憧れの対象でした。
つまりCBTで9割を超えるためには
知識の定着の基本は重ね塗りです
低学年のうちから、教科書ベース(基礎は成書、臨床は病みえ)で知識を頭に叩き込む。
1週間もしたら全て忘れる。
またテスト前に気合いを入れて覚える。
そしてまた忘れる。
また次のテスト前に、優秀な友人に馬鹿にされがら、自己嫌悪に陥りながら同じことを覚え直す。
それを永遠に繰り返す・・・。
眠たくなったら立って問題を解く。
辛い時は、自分に期待している親を思い出す。
応援してくれている人たち恩返ししたいという気持ちを持つ。
「超えなければならない壁」と思い、自分を奮い立たせる。
結局は苦しくて辛い、そして地道なトライアンドエラー・・・。
苦労して、良い結果をとりましょう。
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