アルカローシスはpHが7.40よりも低下した状態である
アルカローシスになっても検査上カルシウムイオンの値は低下しないが、実際に機能しているカルシウムイオンの値が低下するのでテタニーが生じる
そもそも、血液中のカルシウムイオンは、「アルブミンと結合した状態」と「アルブミンと結合せず遊離した状態」に二分される
カルシウムイオンがその生理的活性を機能するのは遊離カルシウムイオンの状態である
アルカローシスでは血液中の水素イオンが低下しているため、アルブミンから水素イオンが放出される
アルブミンは陰性のタンパクであり、陽性の水素イオンやカルシウムイオンと結合している
水素イオンを放出したアルブミンは、その電気的中性を保つため、遊離カルシウムイオンと結合しはじめる
その結果活性をもつ遊離カルシウムイオンが減少するため、テタニーを生じうる
過換気症候群でテタニーになる理由もこの通りである
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